
先日、奥多摩町にある小河内ダムを視察してきました。普段、私たちが何気なく使っている水道水がどこから来ているのか。その原点を自分の目で確かめたいと思ったのがきっかけです。
■ 多摩川のスタート地点
小河内ダムは多摩川の上流にあり、ダムによってできた奥多摩湖(小河内貯水池)は、東京都が自ら管理する水がめです。堤高149m、有効貯水容量は約1億8,540万㎥。眼下に広がる湖面を前にすると、その規模に圧倒されます。

■ 利根川・荒川水系ともつながる、東京の水道の要
東京都の水源は、約80%が利根川・荒川水系、約17%が多摩川水系です。数字だけを見ると多摩川の比重は小さく見えますが、両水系は原水連絡管で結ばれ、相互に水を融通できる仕組みになっています。通常は利根川・荒川の水を主に使い、小河内貯水池の水は貯めておく。そして渇水や水質事故の際には多摩川の水を活用する。小河内ダムは、いわば東京の水道の「最後の砦」とも言える存在です。
■ 多くの犠牲の上に造られたダム
小河内ダムは1936年に着工し、21年の歳月をかけて1957年に完成しました。その陰には、旧小河内村を中心とした945世帯の移転、そして工事中に失われた87名の尊い命があります。湖畔には殉職者の慰霊碑が建てられています。
蛇口をひねれば安全な水が出る。その当たり前は、こうした多くの方々の犠牲と、今も水源を守り続ける皆さまの努力の上に成り立っていることを、改めて胸に刻みました。

■ 名物・小河内ダムカレー
視察の締めくくりには、奥多摩 水と緑のふれあい館で名物の小河内ダムカレーをいただきました。ダムをかたどったご飯に湖や森が表現されていて、見た目も楽しく、味もとても美味しかったです。奥多摩を訪れる際には、ぜひ味わっていただきたい一品です。

■ おわりに
近年は少雨により奥多摩湖の貯水量が平年を大きく下回る時期もあり、水源の確保は決して当たり前ではありません。水道施設の老朽化対策や水源林の保全、渇水への備えなど、東京の水を次の世代へつないでいくための課題は多くあります。
今回の視察で感じたことを、今後の都政での議論にしっかりつなげていきたいと思います。

本記事は選挙ドットコムに掲載した内容を再構成したものです。 元記事はこちら
